結論(TL;DR)
・資金調達は目的ではなく、事業戦略そのものを決める「思想」である。
・調達する理由が曖昧なほど、資本政策は一貫性を失い、後戻りできない負債になる。
・調達の目的は「成長速度を上げたい」「競合を振り切りたい」「採用インセンティブを高めたい」など数字で語れる必要がある。
・資金調達を“やるべきかどうか”は、事業フェーズ・市場特性・キャッシュエンジンの有無でまったく変わる。

多くの起業家は“してはいけない調達”をしている

起業家と話していると、「本当はまだ必要ないのに調達しようとしている/してしまっている」ケースに出会います。それはなぜか。

理由はシンプルで、「資金調達=起業家として正しい行動」という強い思い込みが存在するからだと思っています。

ベンチャーキャピタル(VC)に会って、調達し、次のラウンドを目指す。この連続が成長だと思い込んでしまっていて。

ただ語弊なく文字にすると、冷静に見れば資金調達は会社の自由度を減らす選択です。どんなに少数株主だろうと外部株主を入れた瞬間、起業家は「説明責任」「成長責任」「数字責任」を負うことになります。

だからこそ最初に問うべきなのは、「そもそも本当に今、この会社は調達すべきなのか?」という根源的な問いです。


資金調達とは“成長スピードの選択”である

時間をお金で買う行為

資金調達の本質は、「時間を買う」ことです。自前でやれば1年かかることを、外部資金で3か月で実現する。その時間差が勝敗を分ける市場では(だけ)エクイティによる資金調達が合理的になります。

こうした理由はすべて「スピードが必要だから」なのです。

調達しないという選択も“立派な戦略”

資金調達しないという選択は、決して弱気ではないです。むしろ、ソリッドベンチャーの世界では「調達しないことで自由度を最大化し、挑戦回数を増やす」という戦略が優れているとも思っています。

VC資本から離れたところで、じっくり事業を育ててもいい市場は山ほどあります。この「市場構造×自分の勝ち筋」の把握こそが、最初の資本戦略設計です。


あなたは本当に調達すべきか?3つの判断軸

①市場のスピードは速いか?

市場の特性によって調達の必要性は大きく異なります。

こうした領域では、お金を使って一気に市場を取りにいく必要があります。一方で、

などは、一社が市場の8割を持つような構造ではなく、調達しなくても十分に勝てます。十分にです。しかも世の中のほとんどが後者のはずなので、「スピードが命」は本当にそうなのか?も問うべきです。

②解決したい課題は、お金で解決できるのか?

お金を入れれば成果が出やすい領域ももちろん存在します。例えば、広告投下→CAC回収が早い / 営業人数に比例して売上が伸びる、などです。逆に「お金を入れても大差ない」ケースで調達すると、ただバーンレートが膨らむだけ。

この辺りは事業経験の有無で差が出てきてしまいがちですが、落ち着いて考えれば地雷を踏みぬくことは減らせるはず。

③キャッシュエンジンはあるか?

この場合、「調達しない自由」という”カード”を持つことができます。キャッシュエンジンを持っている会社は、調達すべきタイミングを自分で選べます。逆に、祖業が赤字のまま調達すると、常に資本市場に依存した経営になります。


調達理由は「数字で語れるか」がすべて

良い調達理由は、必ず数字がセットになります。例えば、

どれも「投資→成果」が因果を数字のセットで説明できます。

一方で、以下は危険な調達理由

数字で語れない調達は、長期的には必ず苦しくなります。なぜなら、調達した瞬間、あなたは「数字で説明し続ける義務」を負うからです。しかもその数字は何の根拠もなかったりすると‥‥。


資金調達が事業構造に与える影響

資金調達は単なる資金の授受ではなく、会社の構造そのものを劇的に変えます。

①バリュエーションに引きずられる

一度高いバリュエーションで調達すると、次のラウンドで成長が追いつかず詰みます。初学者が一番やりがちなのがここ。※バリュエーションについてのコラムはこちら

② 採用構造が変わる

これらはすべて「調達ありきの構造」です。

③組織文化の変化

調達すると多くの会社は「アップorアウト」、つまり「昇進するか、退職するか」の色が強くなります。これは悪いことではないんですが、創業初期の雰囲気とは明確に変わってしまうため、これが本当にいいのかよく理解する必要があります。


資金調達の成功は、資金用途よりストーリーで決まる?

投資家は「何に使うか?」以上に、「なぜ今か?」を見ていたりします。その”なぜ今ストーリー”は大きく以下の要素です。

調達とは、「未来の数字の証明」で、投資家は“再現性”を見ているケースが多いです。


調達は“後からでも間に合う”ケース

世の中多くの長く続いている企業の共通する構造があります。

  1. 黒字化している(キャッシュエンジンを作る)
  2. 小さくてもいいので、確実に稼ぐ土台がある
  3. その余力で新規事業に挑戦している
  4. PMFが見えた瞬間だけ、一気に調達して加速している

海外・国内問わず、強い会社の多くがこの構造。調達とは「勝ち筋が見えた瞬間の加速装置」であり、手段の一つでしかなかったりします。エクイティ調達しているところのほうが珍しいという認識もあるといいと思います。


あなたが今調達する理由は、数字で説明できるか?

資金調達とは、事業フェーズ・市場構造・キャッシュエンジンの有無によって正解が変わります。
最重要ポイントはただ一つ。「あなたが今調達する理由は、数字で説明できますか?」。

もし答えがYESなら、調達は戦略的に正しい。もし答えがNOなら、調達しないほうが、あなたの事業はもっと自由に伸びていくと思います。


FAQ

Q1. 調達しないと成長できない?

A.市場構造次第。winner-takes-all なら調達が有利だが、そうでない領域は黒字事業で十分戦えます。

Q2. 調達のベストタイミングは?

A.「1年後に実現したいことを、今90日で実行する必要があるとき」です。

Q3. バリュエーションは高いほうが良い?

A.高くしすぎると次ラウンドで詰みます。最適解は“成長との整合性”。

Q4. 調達しないと採用が難しい?

A.確かに難しいですが、その分「本気の人材」が来るというメリットもあります。

Q5. ソリッドベンチャーでも調達すべきシーンは?

A.新規事業の PMF が見え、再現性が数字で説明できる瞬間。そのときだけ外部資本を入れると“加速力が最大化”します。

バリュエーションは「上げるゲーム」では全然ないです。スタートアップの世界では「高い時価総額=イケてる会社」という誤解がよくあります。

が、実際には、時価総額をむやみに上げすぎることが最も危険な失敗パターンの一つです。とくに初めてファイナンスの初心者にとって。

本記事では、時価総額を上げすぎると何が起こるのか?そして、どうやって適正なバリュエーションを決めれば良いのか?を、はじめて資金調達をしようとしている人向けに理解できるようゆっくり解説してみます。

結論(TL;DR)
・時価総額の上げすぎは「次の資金調達ができなくなる」最大のリスク。
・高バリュエーションは事業より「帳尻合わせの成長」を強制して組織も崩れる。
・適正な時価総額は「事業の実力×市場環境×Exitの現実性」で決まる。
・目指すべきは“最大値”ではなく、“次もアップラウンドで調達できる値”。

なぜ初心者ほど「高い時価総額が正しい」と誤解するのか?

起業したての人ほど、こう考えがちです。

しかし現実はまったく逆で、過度な時価総額は“未来の自分への借金”です。

以下で解説しますが、時価総額が高いほど、あなたは「高成長を約束した状態」で走ることになります。


時価総額とは“未来の業績目標”であるという基本理解をする。

多くの人は時価総額を「企業の価値」と考えますが、未上場では少し違います。

時価総額 =「これくらい伸びるよね?」という市場の期待値

つまり“達成しないといけないノルマ”です。

高い時価総額をつけるほど、将来必要な売上・利益・利用者数のハードルは一気に跳ね上がります。

たとえば、シリーズAで時価総額30億で調達した会社を例にするとわかりやすいです。この会社は、時価総額50〜60億クラスの成長を1〜2年で証明しないと次ラウンドは厳しくなります。難しさ分かりました?

初めてファイナンスの初心者がここを理解せずに見栄でバリュエーションを上げてしまい、苦しむケースが本当に多い。本当に。


時価総額を上げすぎた会社に起こる3つの悲劇

①次の資金調達ができなくなる(ダウンラウンド地獄)

時価総額30億で調達したのに、2年後の実績を見ると「せいぜい15〜20億相当」にしか成長していない。

投資家:「これはアップラウンドでは入れないですね~」
結果:ラウンド不成立 or ダウンラウンド

初心者が最も詰むパターンがこれ。

組織が“数字の空気圧”に耐えられなくなる

高バリュエーションの副作用は社内にも広がります。

時価総額を吊り上げるだけでは、組織はついてきません。当たり前です。

③Exitの現実値と乖離し、身動きが取れなくなる

特にいまは、

のため、過度に高い時価総額はExitルートをめちゃくちゃ狭めます。

高すぎるバリュエーションで入った投資家を満足させる出口が存在しない。これは意外と多くの会社がぶつかる壁。(無視したらいいやん。というのもありますが、それは起業家の判断次第です)


初めてファイナンスの初心者がよくやる「バリュエーションの誤解」5選

①同業比較を都合よく使う

売上数億(もない)なのに「海外SaaSは20倍だからウチも20倍」など。

② GMVや“見かけの数字”だけで評価しようとする

利益構造を無視して数字だけ膨らませても実力とは全くの別もの。

③海外ユニコーンを基準にする

日本市場の投資家・Exit環境とは全く条件が違うのにどうした?

④ 希薄化を嫌いすぎて高バリュを希望する

希薄化は「必要経費」と割り切ってる起業家もいる。高すぎる時価総額の方がリスク大きい。

⑤ SNSで見る情報を真に受ける

ことXは成功例・例外しか流れてこないのにそれが正しいと誤認。全然中央値でない。


じゃあ適正な時価総額はどう決める?に対する正しい考え方

①事業実力ベースで算出する

最低限見るべきは以下。

事業構造ごとに“相場”が存在するので、まずは自社の構造を理解することが必須。いや当たり前なんですが‥‥。

②Exitから逆算する(逆算バリュエーション)

IPO・M&Aどちらでもいいのですが、出口から逆算するのが最も現実的。

これを逆算して現在のバリュエーションを決めると、無理のない“筋の通った”値になります。

③次ラウンドで必ずアップラウンドできるラインを設定する

これは創業者が必ず押さえておくべきポイントは3つあって、

このライン以下で時価総額を設定するのが正解。結果的に、調達のストーリーが滑らかになり、投資家の信頼が積み上がっていきます。シリアル起業家が強いのはここの精度。


ケーススタディ:上げすぎて詰んだ会社/控えめで勝った会社

失敗例A:利益構造の弱いビジネスなのにSaaS倍率を適用

成長角度が合わず、シリーズAで詰む。

失敗例B:初回で時価総額を上げすぎ、シリーズBで不成立

結果としてダウンラウンドか、調達停止。

成功例C:保守的バリュエーションではじめて、毎回アップラウンドで調達

投資家の信頼も厚くて、結果として時価総額も事業も伸び続けた。

初めてファイナンスの初心者ほど、「バリュエーションを上げすぎた側の末路」を学ぶべき。

初心者のための実践アクション

改めてまとめると、

FAQ(よくある質問)

Q1:投資家から高い時価総額を提示された場合は?

A.事業実力に対して明らかに高いなら下げる方が安全。

Q2:時価総額を低めにするとナメられませんか?

A.むしろ堅実な経営者として評価されます。自分はこのほうが好きです。

Q3:ダウンラウンドはどれだけ悪影響がありますか?

A.採用・投資家関係・社内士気すべてに悪影響。

Q4:シリーズAの典型的倍率は?

A.ビジネスモデルによって大きく変わるため、業界相場に合わせるべき。

Q5:Exitが見えない場合はどう決めればいい?

A.まずは「事業モデルの将来形」を描くことが先。


時価総額は“戦略資本”である

時価総額は、起業家の「見えない未来の自由度」を決めます。高ければ必ずしも良いわけではなく、むしろ高すぎると動きが鈍くなります。

時価総額は“最大値”ではなく、“次の手が打てる値”を選ぶこと。

これが、初めてファイナンスの初学者が学ぶべき資本政策の基本だと思います。

結論(TL;DR)
・IT、DX、オンライン英会話、医療、ペットなどの市場規模は、自分でゼロから推計するよりも、上場企業がIR資料で開示している数字を出発点にした方が圧倒的に早くて精度も高い。
・特にグロース市場上場企業の「事業計画及び成長可能性に関する事項」には、TAM/SAM/SOMの考え方や前提ロジックがセットで整理されており、市場の切り方・見立て方を学ぶ教材として非常に優れている。
・本記事では、複数業界の市場規模スライドとその出典を一覧化しているので、起業や新規事業検討の際に「どんな角度で市場を定義し、どの数字を引用すべきか」を考えるうえでの実務的なリファレンスとして使ってほしい。

はじめに:市場規模は“IR資料から逆算する”のが速い

IT業界の市場規模、DX領域の市場規模、オンライン英会話の市場規模、医療やペット領域の市場規模……。

起業や新規事業のアイデアを考えるとき、多くの人はどこかのレポートに載っている「市場規模◯兆円」という数字を引用したくなるはずです。

とはいえ、自分でいきなり市場規模をフルスクラッチで計算するのはなかなか大変ですし、前提条件の置き方によって数字もブレます。その一方で、上場企業がIR資料の中で開示している市場規模の整理は、かなり実務的かつ“現場感のある数字”になっているケースが多い。

そこで今回は、グロース市場に上場している会社のIR資料(事業計画及び成長可能性に関する事項)から、参考になりそうな「市場規模スライド」を領域別にまとめました。

各社によって TAM/SAM/SOM の定義やロジックは異なるので、あくまで「市場の切り方・考え方の参考」として眺めるのが良いと思います。


「事業計画及び成長可能性に関する事項」と市場規模スライド

前提として、「事業計画及び成長可能性に関する事項」は、証券取引所の上場規程で記載要領が定められています。
グロース市場の上場企業は、この枠組みに沿って、

などを開示することになっています。

市場環境パートの中に、その企業がどのように市場を定義し、どのレポートや統計を参照しているかがスライドとして整理されていることが多く、そこを見るだけでも「市場の見立て方」の勉強になります。


この記事で押さえてほしいポイント

Point
・市場規模は“闇雲にググる”よりも、上場企業のIR資料から逆算した方が早くて実務的な数字になりやすい。
・同じ領域でも企業ごとにTAM/SAM/SOMの切り方が違うので、「どこからどこまでを市場とみなすか」の思考プロセスを盗むのが重要。
・本記事のように業界別・企業別の市場規模スライドを横並びで眺めると、起業や新規事業検討の際の“市場のとらえ方の引き出し”が一気に増える。
・最終的には自分なりの前提で市場を再定義しつつ、IR資料の数字を出発点として扱うとバランスが良い。

領域別:IR資料から拾える市場規模のスライド一覧

ここからは、実際にIR資料に載っている市場規模スライドを、領域ごとにざっと整理していきます。
詳細な図や数値は、必ず各社の参照リンクから原資料を確認してください。

IT関連市場

エンタープライズIT

大企業向けITソリューション・システムインテグレーションなど、エンタープライズIT全体の市場規模を扱ったスライド。

出典:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5574/tdnet/2298195/00.pdf

建設IT

建設業界向けのSaaSや業務支援ツールなど、「建設×IT」領域の市場規模。

出典:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5254/tdnet/2255323/00.pdf

ERP・ソフトウェアテスト

ERP市場やソフトウェアテスト市場など、基幹システム・品質保証まわりのマーケット。

出典:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5252/tdnet/2305063/00.pdf

セールスフォースプラットフォーム

Salesforceプラットフォーム上での開発・導入支援など、エコシステム周辺市場の規模。

出典:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS08751/4b16d8ae/c369/4312/bb30/3f4266c18219/140120230530588741.pdf


ネット広告関連市場

インターネット広告

日本のインターネット広告市場全体、媒体別・デバイス別の構造など。

出典:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9159/tdnet/2305054/00.pdf

インフルエンサーマーケ

インフルエンサーを活用したマーケティング領域の市場規模。

出典:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5242/tdnet/2239251/00.pdf


クラウドサービス・DX関連市場

クラウドサービス関連市場

クラウドサービス全般、もしくは特定クラウド領域の市場規模。

出典:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5578/tdnet/2302461/00.pdf

DX関連領域市場

企業のデジタルトランスフォーメーション支援、DXソリューション全般の市場規模。

出典:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5577/tdnet/2301340/00.pdf

シェアリングビジネス関連領域市場

シェアサイクルなどのシェアリングエコノミー領域全般。

出典:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9338/tdnet/2257518/00.pdf


オンライン英会話・教育関連市場

オンライン英会話・語学関連領域市場

オンライン英会話サービスや語学学習サービス全般の市場規模。

出典:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9560/tdnet/2184868/00.pdf
https://pdf.irpocket.com/C9345/xivA/ZGoi/Y2qc.pdf

研修関連領域市場

企業研修・人材開発・コーチング等の研修系市場。

出典:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS95818/651a6834/2f50/4249/b701/85452d89b7be/140120221019546319.pdf

教育関連領域市場

学習塾・教育SaaS・EdTech 全般を含む教育市場。

出典:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5134/tdnet/2207700/00.pdf


エンタメ・クリエイター関連市場

配信ストリーミング

ライブ配信・動画配信などのストリーミング市場。

出典:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5031/tdnet/2109836/00.pdf
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS05169/ec2d5871/9475/4579/bb26/2d80fb0fa4cd/140120230512570034.pdf

ゲームセンター関連

アミューズメント施設・ゲームセンター市場の規模。

出典:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9166/tdnet/2315799/00.pdf

eスポーツ関連領域・クリエイターサポート関連

eスポーツ業界や、配信者・クリエイター向けサポート事業の市場規模。

出典:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS82955/9820e78a/c4a4/4267/bc6c/01c5979356bb/140120221124570315.pdf

メタバース

メタバースプラットフォーム・関連サービスの市場規模。

出典:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5240/tdnet/2216545/00.pdf


ファッション・D2C・フード関連市場

ファッション関連領域市場

アパレル・ファッションEC・サブスクなど。

出典:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9557/tdnet/2172741/00.pdf

D2C関連領域市場

生活雑貨・食品などD2Cブランド全般の市場規模。

出典:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS04874/d852b474/ba81/47a0/812d/19a4313a2a05/140120220801509562.pdf

フードロス関連領域市場

食品ロス削減サービス・アウトレットECなど。

出典:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS82522/34213da7/3bcd/46af/b4c9/6729b7dbb051/140120230629513547.pdf


金融・HR・IT人材関連市場

投資信託関連市場

投資信託・資産運用領域の市場規模。

出典:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7330/tdnet/2264929/00.pdf

HR・人材関連領域市場

人材紹介・人材派遣・HRテック等の市場。

出典:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9344/tdnet/2255327/00.pdf

ITエンジニア派遣・受託

ITエンジニアの派遣・受託開発等を含む市場規模。

出典:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS05117/0cba3a60/0bb4/4e2d/b801/10c979fbaefa/140120230315530735.pdf


ペット・医療・介護・公営競技関連市場

ペット関連領域市場

ペット用品EC・医療・保険などペット関連全般。

出典:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS08203/3a3c88aa/b8c3/4cff/a54c/c5aafcedfff7/140120230511566256.pdf

訪問介護関連市場

訪問介護・在宅ケアなど介護関連サービスの市場。

出典:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5038/tdnet/2255116/00.pdf

医療機関関連領域市場

医療機関向けIT・BPO・周辺サービスの市場規模。

出典:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9341/tdnet/2306955/00.pdf

公営競技関連市場

競馬・競輪・競艇など公営競技に関連する市場。

出典:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS82232/b359fad4/c2a5/4089/98d8/90c43153f70a/20230320173833893s.pdf


おわりに:市場のとらえ方・考え方の参考に

いかがでしょうか?
IT〜DX、教育、エンタメ、フードロス、ペット、医療、公営競技まで、多種多様な市場が並んでいますが、「市場環境」という同じ枠組みでスライドを見ていくと、各社がどんな前提で市場を切っているかがよく見えてきます。

そんな観点で眺めてもらえると、市場規模の考え方の勘所がつかめてくるはずです。

ビジネスモデル・事業についてのラフな面談も受け付けていますので、興味があればぜひ気軽に連絡をもらえるとうれしいです。


FAQ

Q1. 市場規模は必ずIR資料から引用しないといけませんか?

A. いいえ、必ずしもそうではありません。ただ、IR資料は上場企業が投資家向けに整理した“使える前提”が揃っているので、自分でゼロから推計する前に一度参照する価値は大きいです。

Q2. TAM/SAM/SOM が企業ごとに違うのはなぜですか?

A. どこまでを「本当に狙う市場」とみなすかは、ビジネスモデルや戦略によって変わるからです。同じ領域でも、ある会社は広くTAMを取りに行き、別の会社は特定ニッチに絞ってSAMを定義していることがあります。

Q3. スタートアップのピッチ資料に、ここで紹介されている市場規模スライドの数字をそのまま使ってもいいですか?

A. 出典を明記している限り、参考値として使うのは問題ありません。ただし、自社の事業範囲と前提が合っているかは必ず自分で検証し、必要なら前提を調整したうえで使うのが良いです。

Q4. 市場規模が大きい領域ほど、起業に向いているのでしょうか?

A. 一概には言えません。巨大市場でも競合過多で差別化が難しいこともあれば、ニッチ市場でも高い収益性を実現している会社もあります。重要なのは「自社がどのポジションを取れるか」の方です。

Q5. 市場規模を考えるときに、IR資料以外でおすすめの情報源はありますか?

A. 官公庁や業界団体の統計資料、シンクタンクのリサーチレポート、スタートアップ向けレポートなども有用です。ただ、IR資料はこれらの情報を“投資家向けに再整理した形”になっていることが多いので、最初の入口としては扱いやすいと思います。

結論(TL;DR)
・2023年にIPOした企業のうち、個人的に気になった銘柄について「事業計画及び成長可能性に関する事項」を一覧で整理し、ビジネスモデルや成長戦略を横並びで比較できるようにしました。
・「事業計画及び成長可能性に関する事項」は、JPXの上場規程に基づいてグロース市場の上場企業が開示している“公式な事業計画ドキュメント”であり、起業家やスタートアップにとっては無料で読める超有用な教材です。
・本記事では、各社のビジネスモデル・売上推移・市場環境・成長戦略に注目しつつリンクをまとめているので、2023年IPO企業の構造を研究したい人は、このページを起点に深掘りしてもらえればと思います。

はじめに:2023年版をまとめた理由

みなさん、こんにちは。エンジェルラウンド大越です。
エンジェルラウンドは社名の通り、エンジェルラウンド投資〜プレシード投資を行っています。GPとして、新規投資先・既存投資先・知人起業家などとラフに面談/壁打ちをしています。いつでも連絡ください。

今回は、2023年にIPOした個人的に気になる企業の『事業計画及び成長可能性に関する事項』をまとめてみた

というテーマでコンテンツを作ってみました。

以前、2022年版もまとめており、その続編となるイメージです。


「事業計画及び成長可能性に関する事項」とは何か

まず、「事業計画及び成長可能性に関する事項ってそもそも何?」という方に向けて簡単に整理します。

この項目の記載要領は、証券取引所の上場規程によって決まっています。
グロース市場の上場会社は、

進捗を反映した最新版を開示することが義務づけられています。

つまり、

上場企業のビジネスモデル・市場環境・成長戦略が、ほぼ同じ粒度・同じフォーマットで公開されている

ということです。これは事業・投資・起業の観点から見て、本当にありがたい仕組みです。めっちゃいい。

含まれる主な要素

記載要領としては、概ね以下のような内容が含まれていれば、順不同・まとめて記載も認められています。

参照:
https://faq.jpx.co.jp/disclo/tse/web/knowledge7908.html

要するに、上場企業の「事業の設計図」と「成長ストーリー」が、統一フォーマットで開示されているイメージです。


「事業計画及び成長可能性に関する事項」で特に気にしている4つのポイント

この資料の中でも、個人的に特に注目して見ているのは次の4点です。

どんなビジネスをしており、これまでの売上推移と進捗はどうか。
そのうえで、市場の現況をどう捉え、どんな成長戦略を立てているのか。

この4点を押さえると、その会社の全体像がかなりざっくりと見えてきます。

また、上場企業が自社の市場をどのようにとらえているのかを読むことは、スタートアップやこれから起業しようとしている人にとっても、大きなヒントになります。


この記事で押さえてほしいポイント

Point
・「事業計画及び成長可能性に関する事項」は、上場企業が同じ枠組みで開示している“事業計画&成長戦略のテンプレ”であり、ビジネスモデルの研究素材として非常に優秀な情報源。チ
・2023年IPO企業を横並びに眺めることで、成長して上場に至った会社がどのように市場を捉え、どんな戦略を描いているかのパターンが見える。
・起業家・スタートアップにとっては、自社の事業計画や投資家向け資料の構造を考える際の「型」として、そのまま応用できる。
・本記事のリンク集を入口に、興味ある業界・モデルから順番に深掘りすると学習効率が高い。

2023年にIPOした「個人的に気になる企業」の一覧

ここからは、2023年にIPOした企業のうち、個人的に気になった会社の「事業計画及び成長可能性に関する事項」を、ざっと一覧でまとめていきます。

各社について、

が資料の中でどのように語られているか、ぜひリンク先で確認してみてください。


株式会社キャスター – 事業計画及び成⻑可能性に関する事項

株式会社キャスターのビジネスモデル(2023年10月4日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年10月4日)

会社リンク:https://caster.co.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS06028/f8d17aa5/345d/4835/be72/ff49da7e0bbc/140120231002561754.pdf


株式会社くすりの窓口 – 事業計画及び成⻑可能性に関する事項

株式会社くすりの窓口のビジネスモデル(2023年10月4日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年10月4日)

会社リンク:https://kusurinomadoguchi.co.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS05219/7f10ea09/8d33/4bc9/a279/b6098ae7e7d0/140120231003562331.pdf


株式会社AVILEN – 事業計画及び成⻑可能性に関する事項

株式会社AVILENのビジネスモデル(2023年10月2日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年10月2日)

会社リンク:https://corp.avilen.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5591/tdnet/2342059/00.pdf


株式会社ネットスターズ – 事業計画及び成⾧可能性に関する事項

株式会社ネットスターズのビジネスモデル(2023年9月26日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年9月26日)

会社リンク:https://www.netstars.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5590/tdnet/2339490/00.pdf


ファーストアカウンティング株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

ファーストアカウンティング株式会社のビジネスモデル(2023年9月22日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年9月22日)

会社リンク:https://www.fastaccounting.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5588/tdnet/2338850/00.pdf


株式会社揚羽 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社揚羽のビジネスモデル(2023年9月21日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年9月21日)

会社リンク:https://www.ageha.tv/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9330/irmaterialforfiscalym1/142290/00.pdf


インテグラル株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

インテグラル株式会社のビジネスモデル(2023年9月20日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年9月20日)

会社リンク:https://www.integralkk.com/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5842/tdnet/2338256/00.pdf


株式会社ライズ・コンサルティング・グループ – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社ライズ・コンサルティング・グループのビジネスモデル

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年9月12日)

会社リンク:https://www.rise-cg.co.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS09305/9c7fd4ac/92e3/4373/be75/79664a697e59/140120230908552440.pdf


株式会社インバウンドプラットフォーム – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社インバウンドプラットフォームのビジネスモデル(2023年8月30日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年8月30日)

会社リンク:https://www.inbound-platform.com/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS82893/8b6ce22d/80fa/4475/829d/cb73aa84418a/140120230828547351.pdf


株式会社Laboro.AI – 事業計画及び成長可能性に関する説明資料

株式会社Laboro.AIのビジネスモデル(2023年7月31日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年7月31日)

会社リンク:https://laboro.ai/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS09187/a13f1d2e/3ff9/4d0c/a1a3/f324679393c9/140120230731529846.pdf


株式会社GENDA – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社GENDAのビジネスモデル(2023年7月28日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年7月28日)

会社リンク:https://genda.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9166/tdnet/2315799/00.pdf


株式会社トライト – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社トライトのビジネスモデル(2023年7月24日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年7月24日)

会社リンク:https://tryt-group.co.jp/
参照リンク:
https://tryt-group.co.jp/wp-content/uploads/2023/07/20230724seityokanousei.pdf


株式会社ナレルグループ – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社ナレルグループのビジネスモデル(2023年7月21日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年7月21日)

会社リンク:https://nareru-group.co.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS05692/a2026164/729c/4e5c/b420/6501a8602797/140120230710519925.pdf


株式会社グリッド – 事業計画及び成⻑可能性に関する事項

株式会社グリッドのビジネスモデル(2023年7月7日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年7月7日)

会社リンク:https://gridpredict.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS82605/c151fb99/7afd/43c7/ad5a/6e8f2444af33/140120230706518641.pdf


株式会社クラダシ – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社クラダシのビジネスモデル(2023年6月30日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年6月30日)

会社リンク:https://corp.kuradashi.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS82522/34213da7/3bcd/46af/b4c9/6729b7dbb051/140120230629513547.pdf


株式会社 W TOKYO – 事業計画及び成長可能性に関する説明資料

株式会社W TOKYOのビジネスモデル(2023年6月29日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年6月29日)

会社リンク:https://www.w-tokyo.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9159/tdnet/2305054/00.pdf


株式会社プロディライト – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社プロディライトのビジネスモデル(2023年6月28日)

市場環境

成長戦略(2023年6月28日)

会社リンク:https://prodelight.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5580/tdnet/2304130/00.pdf


ブリッジコンサルティンググループ株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する説明資料

ブリッジコンサルティンググループ株式会社のビジネスモデル

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年6月26日)

会社リンク:https://bridge-group.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9225/tdnet/2302701/00.pdf


ARアドバンストテクノロジ株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する説明資料

ARアドバンストテクノロジ株式会社のビジネスモデル(2023年6月23日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年6月23日)

会社リンク:https://ari-jp.com/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5578/tdnet/2302461/00.pdf


株式会社リアルゲイト – 事業計画及び成長可能性に関する事項の開示

株式会社リアルゲイトのビジネスモデル(2023年6月22日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年6月22日)

会社リンク:https://realgate.jp/
参照リンク:
https://realgate.jp/ir/uploadfile/tdnrelease/553220230621507573P01.pdf


株式会社アイデミー – 事業計画および成⾧可能性に関する説明資料

株式会社アイデミーのビジネスモデル(2023年6月22日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年6月22日)

会社リンク:https://aidemy.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5577/tdnet/2301340/00.pdf


株式会社シーユーシー – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社シーユーシーのビジネスモデル(2023年6月21日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年6月21日)

会社リンク:https://www.cuc-jpn.com/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9158/tdnet/2300889/00.pdf


株式会社Globee – 事業計画及び成長可能性に関する説明資料

株式会社Globeeのビジネスモデル(2023年6月14日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年6月14日)

会社リンク:https://www.globee.io/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5575/tdnet/2298705/00.pdf


株式会社ABEJA – 事業計画及び成長可能性に関する説明資料

株式会社ABEJAのビジネスモデル(2023年6月13日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年6月13日)

会社リンク:https://www.abejainc.com/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5574/tdnet/2298195/00.pdf


株式会社Ridge-i – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社Ridge-iのビジネスモデル(2023年4月26日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年4月26日)

会社リンク:https://ridge-i.com/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS09155/1b0817d1/f4e8/44b3/add1/bb39e5702044/140120230425552343.pdf


レオス・キャピタルワークス株式会社 – 事業計画及び成⾧可能性に関する事項

レオス・キャピタルワークス株式会社のビジネスモデル(2023年4月25日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年4月25日)

会社リンク:https://www.rheos.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7330/tdnet/2264929/00.pdf


株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス – 事業計画及び成⾧可能性に関する事項について

株式会社トランザクション・メディア・ネットワークスのビジネスモデル

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年6月29日)

会社リンク:https://www.tm-nets.com/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5258/tdnet/2305684/00.pdf


BBDイニシアティブ株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

BBDイニシアティブ株式会社のビジネスモデル(2023年4月3日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年4月3日)

会社リンク:https://www.bbdi.co.jp/
参照リンク:
https://pdf.irpocket.com/C5259/xivA/Pyus/hELp.pdf


株式会社Fusic – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社Fusicのビジネスモデル(2023年3月31日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年3月31日)

会社リンク:https://fusic.co.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS05833/46cc912a/967b/40c4/9989/1721ad9980c6/140120230330539776.pdf


株式会社ココルポート – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社ココルポートのビジネスモデル(2023年3月31日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年3月31日)

会社リンク:https://www.cocorport.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9346/tdnet/2257227/00.pdf


ビズメイツ株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

ビズメイツ株式会社のビジネスモデル(2023年3月30日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年3月30日)

会社リンク:https://www.bizmates.co.jp/
参照リンク:
https://pdf.irpocket.com/C9345/xivA/ZGoi/Y2qc.pdf


AnyMind Group株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

AnyMind Group株式会社のビジネスモデル(2023年3月29日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年3月29日)

会社リンク:https://anymindgroup.com/ja/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS82699/3e2676ca/88ba/477e/aabf/277026320953/140120230328537851.pdf


株式会社Arent – 事業計画及び成長可能性に関する説明資料

株式会社Arentのビジネスモデル(2023年3月28日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年3月28日)

会社リンク:https://arent.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5254/tdnet/2255323/00.pdf


株式会社モンスターラボホールディングス – 事業計画及び成長可能性に関する説明資料

株式会社モンスターラボホールディングスのビジネスモデル

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年3月28日)

会社リンク:https://monstar-lab.com/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5255/tdnet/2255334/00.pdf


アクシスコンサルティング株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

アクシスコンサルティング株式会社のビジネスモデル(2023年3月28日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年3月28日)

会社リンク:https://axc-g.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9344/tdnet/2255327/00.pdf


カバー株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

カバー株式会社のビジネスモデル(2023年5月12日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年5月12日)

会社リンク:https://cover-corp.com/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS05169/ec2d5871/9475/4579/bb26/2d80fb0fa4cd/140120230512570034.pdf


日本ナレッジ株式会社 – 事業計画及び成⻑可能性に関する説明資料

日本ナレッジ株式会社のビジネスモデル(2023年6月29日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年6月29日)

会社リンク:https://www.know-net.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5252/tdnet/2305063/00.pdf


株式会社ハルメクホールディングス – 事業計画及び成⾧可能性に関する事項

株式会社ハルメクホールディングスのビジネスモデル(2023年6月29日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年6月29日)

会社リンク:https://www.halmek-holdings.co.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS09184/e8581a28/4889/4871/95fb/308bf286797c/140120230622508403.pdf


株式会社アイビス – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社アイビスのビジネスモデル(2023年5月12日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年5月12日)

会社リンク:https://www.ibis.ne.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS05117/0cba3a60/0bb4/4e2d/b801/10c979fbaefa/140120230315530735.pdf


株式会社テクノロジーズ – 事業計画及び成⻑可能性に関する事項

株式会社テクノロジーズのビジネスモデル(2023年7月14日)

売上推移

市場環境

成長戦略(2023年7月14日)

会社リンク:https://technologies-group.co.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS09135/5f6d9b60/394c/4a89/94d7/a29952d2ce4b/140120230714522902.pdf


おわりに

いかがでしょうか?
多種多様な企業がありますが、「事業計画及び成長可能性に関する事項」という共通フォーマットで横並びに眺めてみると、いろいろな発見があるはずです。

そんな観点で見てもらえると面白いと思います。

ビジネスモデル・事業についてのラフな面談も受け付けていますので、気になった方はぜひ気軽にご連絡ください。


FAQ

Q1. 「事業計画及び成長可能性に関する事項」はどこで入手できますか?

A. 各社のIRページ、有価証券報告書・適時開示資料の一覧、あるいはJPXの開示情報検索やXJ-Storage等から会社名・銘柄コードで検索することで閲覧できます。

Q2. 起業家がこの資料を見るとき、最初にどこに注目すべきですか?

A. まずはビジネスモデル、売上推移(事業計画と進捗)、市場環境、成長戦略の4点に注目するのがおすすめです。この4つを見るだけでも、その会社の「ビジネスの骨格」と「市場の捉え方」がかなり見えてきます。

Q3. 自社のピッチ資料や事業計画書にもこのフォーマットは使えますか?

A. かなり使えます。投資家や上場審査が知りたい情報が網羅されているので、自社の資料のアウトラインとして流用すると、抜け漏れの少ない構成になりやすいです。

Q4. 2022年版と2023年版を比較すると、どんな学びがありますか?

A. その年ごとの市場トレンドや上場銘柄の傾向がわかるだけでなく、「どのようなビジネスモデルが継続的に評価されているか」も見えてきます。複数年をまたいで読むと、より解像度の高い学びになると思います。

Q5. ソリッドベンチャーを目指している会社にとって、この一覧はどう役立ちますか?

A. 実際に上場している「ソリッド寄り」のビジネスモデルや成長の仕方を具体的に確認できるため、自社のキャッシュエンジン設計や成長戦略を考えるうえで、かなり実務的なヒントになるはずです。

結論(TL;DR)
・2022年にIPOした企業の「事業計画及び成長可能性に関する事項」を横並びで読むと、ビジネスモデル・売上推移・市場環境・成長戦略を“共通フォーマット”で比較できる最高の教材になる。
・「事業計画及び成長可能性に関する事項」は、上場規程に基づき、グロース市場の上場企業が定期的に開示する“公式ビジネスプラン資料”であり、内容は投資家だけでなく起業家やスタートアップにもそのまま参考になる。
・本記事では、2022年4月以降にIPOした企業のうち、個人的に気になった会社の資料を一挙に一覧化しているので、これから起業する人・ソリッドベンチャーを目指す人にとって「市場の捉え方」「成長戦略の描き方」を学ぶカタログとして活用してほしい。

なぜ「事業計画及び成長可能性に関する事項」を読むのか

みなさん、こんにちは。エンジェルラウンド大越です。
エンジェルラウンドは社名の通り、エンジェルラウンド〜プレシードフェーズの投資を行っています。GPとして新規投資先・既存投資先・知人起業家などと、日々ラフに面談/壁打ちをしていますので、いつでも連絡ください。

今回は、

2022年にIPOした個人的に気になる企業の
「事業計画及び成長可能性に関する事項」をまとめてみた

というテーマでコンテンツにしてみました。

グロース市場に上場している会社は、
「事業計画及び成長可能性に関する事項」 について、

進捗を反映した最新版を開示することが義務づけられています。

つまり、上場企業が「自社のビジネスモデルや成長戦略」を公式に整理して開示してくれている資料が、この「事業計画及び成長可能性に関する事項」です。

ビジネスモデルの構造、市場環境の見方、成長戦略の描き方を、ここまで揃ったフォーマットで無料で学べる教材はそう多くありません。
今回はそのなかから、2022年4月以降にIPOした企業のうち、個人的に気になった会社をピックアップして一覧化しました。


「事業計画及び成長可能性に関する事項」とは? 概略と読みどころ

まず「そもそも『事業計画及び成長可能性に関する事項』って何?」という方に向けて簡単に概略を整理します。

上場規程に基づいた“公式ビジネスプラン”

「事業計画及び成長可能性に関する事項」の記載要領は、証券取引所の上場規程によって決まっています。
上場企業は、このフォーマットに沿って自社の事業構造や成長可能性を開示する必要があります。

ざっくり言えば、

「同じフォーマット・同じ粒度で、複数企業のビジネスモデルや成長戦略を読み比べられる」

という、ビジネスオタクと起業家にとってはたまらない資料です。めちゃくちゃいい。

含まれている要素

記載要領では、以下のような内容が「事業計画及び成長可能性に関する事項」に含まれていることが求められています(順番やまとめ方は各社で多少アレンジ可)。

参照:
https://faq.jpx.co.jp/disclo/tse/web/knowledge7908.html

このフォーマットを前提にしているため、どの会社も「ビジネスモデル/市場環境/成長戦略/KPI/リスク」をある程度そろった粒度で開示してくれているのがポイントです。


私が特に注目している4つの項目

数ある項目の中でも、個人的に特に注目して見ているのは次の4つです。

この4つを横並びで見ていくと、

が、短時間でざっくり把握できます。

上場企業が“公式文書”としてどのように自社の市場や成長ストーリーを描いているかは、スタートアップやこれから起業しようとしている人にとっても、大きなヒントになるはずです。


この記事でいちばん伝えたいこと

Point
・「事業計画及び成長可能性に関する事項」は、上場企業が同じフォーマットで開示している“ビジネスモデル&成長戦略の教科書”のような存在で、無料で読めるのが大きな価値。
・2022年IPO企業を横並びで見ることで、さまざまな分野のビジネスモデル・売上推移・市場環境・成長戦略のパターンが見えてくる。
・起業家・スタートアップにとっては、自社の事業計画を書くとき、投資家向け資料を作るときの「構造のテンプレ」として、そのまま流用できるレベルの内容になっている。

2022年IPO企業の「事業計画及び成長可能性に関する事項」まとめ

ここからは、2022年にIPOした企業のうち、個人的に気になった会社の「事業計画及び成長可能性に関する事項」をまとめて一覧で紹介します。

それぞれ、

に関するスライド・説明が含まれています。詳細は必ず各社の参照リンクからご確認ください。


株式会社スマサポ – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社スマサポのビジネスモデル(2022年12月29日)

株式会社スマサポの売上推移(2022年12月29日)

市場環境

株式会社スマサポの成長戦略(2022年12月29日)

会社リンク:https://www.sumasapo.co.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS04908/b011c5df/ec99/42f6/bbac/8ef5f3c14075/140120221228584651.pdf


株式会社BTM – 2023年3月期 決算説明資料(事業計画及び成長可能性に関する事項)

株式会社BTMのビジネスモデル(2023年5月12日)

株式会社BTMの売上推移(2023年5月12日)

市場環境

株式会社BTMの成長戦略(2023年5月12日)

会社リンク:https://www.b-tm.co.jp/
参照リンク:
https://pdf.irpocket.com/C5247/bU43/CZZy/ft1M.pdf


株式会社GENOVA – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社GENOVAのビジネスモデル(2023年6月30日)

株式会社GENOVAの売上推移(2023年6月30日)

市場環境

株式会社GENOVAの成長戦略(2023年6月30日)

会社リンク:https://genova.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9341/tdnet/2306955/00.pdf


株式会社jig.jp – 2023年3月期決算説明資料および事業計画並びに成長可能性に関する事項

株式会社jig.jpのビジネスモデル(2023年5月12日)

株式会社jig.jpの売上推移(2023年5月12日)

市場環境

株式会社jig.jpの成長戦略(2023年5月12日)

会社リンク:https://www.jig.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS02584/3106a66c/cf7c/454e/b238/69dda93b4c28/140120230512568027.pdf


株式会社アイズ – 事業計画及び成長可能性に関する説明資料

株式会社アイズのビジネスモデル(2023年2月14日)

株式会社アイズの売上推移(2023年2月14日)

市場環境

株式会社アイズの成長戦略(2023年2月14日)

会社リンク:https://www.eyez.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5242/tdnet/2239251/00.pdf


note株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

note株式会社のビジネスモデル(2022年12月21日)

note株式会社の売上推移(2022年12月21日)

市場環境

note株式会社の成長戦略(2022年12月21日)

会社リンク:https://note.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS05592/fa315c27/8750/4136/8610/d0376a2a3e3f/20221222172840633s.pdf


monoAI technology株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する説明資料

monoAI technology株式会社のビジネスモデル(2022年12月20日)

monoAI technology株式会社の売上推移(2022年12月20日)

市場環境

monoAI technology株式会社の成長戦略(2022年12月20日)

会社リンク:https://monoai.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5240/tdnet/2216545/00.pdf


株式会社INFORICH – 事業計画および成長可能性に関する事項

株式会社INFORICHのビジネスモデル(2023年3月31日)

株式会社INFORICHの売上推移(2023年3月31日)

市場環境

株式会社INFORICHの成長戦略(2023年3月31日)

会社リンク:https://inforich.net/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9338/tdnet/2257518/00.pdf


株式会社トリドリ – 事業計画及び成長可能性に関する資料

株式会社トリドリのビジネスモデル(2022年12月19日)

株式会社トリドリの売上推移(2022年12月19日)

市場環境

株式会社トリドリの成長戦略(2022年12月19日)

会社リンク:https://toridori.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9337/tdnet/2216292/00.pdf


株式会社Rebase – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社Rebaseのビジネスモデル(2023年6月28日)

株式会社Rebaseの売上推移(2023年6月8日)

市場環境

株式会社Rebaseの成長戦略(2023年6月28日)

会社リンク:https://www.rebase.co.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS08905/bba2a171/4f69/45a6/8fcd/79c17d5b92d8/140120230628512967.pdf


オープンワーク株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

オープンワーク株式会社のビジネスモデル(2023年3月30日)

オープンワーク株式会社の売上推移(2023年3月30日)

市場環境

オープンワーク株式会社の成長戦略(2023年3月30日)

会社リンク:https://www.openwork.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5139/tdnet/2256627/00.pdf


株式会社フーディソン – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社フーディソンのビジネスモデル(2023年6月13日)

株式会社フーディソンの売上推移(2023年6月13日)

市場環境

株式会社フーディソンの成長戦略(2023年6月13日)

会社リンク:https://foodison.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7114/tdnet/2298529/00.pdf


株式会社スマートドライブ – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社スマートドライブのビジネスモデル(2022年12月15日)

株式会社スマートドライブの売上推移(2022年12月15日)

市場環境

株式会社スマートドライブの成長戦略(2022年12月15日)

会社リンク:https://smartdrive.co.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS04684/75120e0a/6d78/46b9/8ea8/e2992cd2fe67/140120221214578341.pdf


ウェルプレイド・ライゼスト株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

ウェルプレイド・ライゼスト株式会社のビジネスモデル(2022年11月30日)

ウェルプレイド・ライゼスト株式会社の売上推移(2022年11月30日)

市場環境

ウェルプレイド・ライゼスト株式会社の成長戦略(2022年11月30日)

会社リンク:https://wellplayed-rizest.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS82955/9820e78a/c4a4/4267/bc6c/01c5979356bb/140120221124570315.pdf


tripla株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

tripla株式会社のビジネスモデル(2022年11月25日)

tripla株式会社の売上推移(2022年11月25日)

市場環境

tripla株式会社の成長戦略(2022年11月25日)

会社リンク:https://tripla.io/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS04848/63337565/78bd/48f5/8048/9f79220950ce/140120221124570417.pdf


ベースフード株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

ベースフード株式会社のビジネスモデル(2023年5月29日)

ベースフード株式会社の売上推移(2023年5月29日)

市場環境

ベースフード株式会社の成長戦略(2023年5月29日)

会社リンク:https://basefood.co.jp/corporate
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2936/tdnet/2289207/00.pdf


株式会社POPER – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社POPERのビジネスモデル(2022年11月15日)

株式会社POPERの売上推移(2022年11月15日)

市場環境

株式会社POPERの成長戦略(2022年11月15日)

会社リンク:https://poper.co/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5134/tdnet/2207700/00.pdf


株式会社pluszero – 事業計画及び成長可能性に関する説明資料

株式会社pluszeroのビジネスモデル(2023年1月24日)

株式会社pluszeroの売上推移(2023年1月24日)

市場環境

株式会社pluszeroの成長戦略(2023年1月24日)

会社リンク:https://plus-zero.co.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS09142/a460f9ea/76ba/4dc1/a427/7e646255edea/140120230124592916.pdf


Atlas Technologies株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

Atlas Technologies株式会社のビジネスモデル(2023年3月24日)

Atlas Technologies株式会社の売上推移(2023年3月24日)

市場環境

Atlas Technologies株式会社の成長戦略(2023年3月24日)

会社リンク:https://atlstech.com/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS05166/acf09aaf/616b/4018/bfa6/c16e5c1e1ce4/140120230324535483.pdf


ビジネスコーチ株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

ビジネスコーチ株式会社のビジネスモデル(2022年10月20日)

ビジネスコーチ株式会社の売上推移(2022年10月20日)

市場環境

ビジネスコーチ株式会社の成長戦略(2022年10月20日)

会社リンク:https://www.businesscoach.co.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS95818/651a6834/2f50/4249/b701/85452d89b7be/140120221019546319.pdf


株式会社プログリット – 事業計画及び成長可能性に関する事項の開示

株式会社プログリットのビジネスモデル(2022年9月29日)

株式会社プログリットの売上推移(2022年9月29日)

市場環境

株式会社プログリットの成長戦略(2022年9月29日)

会社リンク:https://about.progrit.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9560/tdnet/2184868/00.pdf


株式会社ファインズ – 事業及び成長可能性に関する説明資料

株式会社ファインズのビジネスモデル(2022年9月28日)

株式会社ファインズの売上推移(2022年9月28日)

市場環境

株式会社ファインズの成長戦略(2022年9月28日)

会社リンク:https://e-tenki.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5125/tdnet/2184341/00.pdf


株式会社グラッドキューブ – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社グラッドキューブのビジネスモデル(2023年2月22日)

株式会社グラッドキューブの売上推移(2023年2月22日)

市場環境

株式会社グラッドキューブの成長戦略(2023年2月22日)

会社リンク:https://corp.glad-cube.com/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS82232/b359fad4/c2a5/4089/98d8/90c43153f70a/20230320173833893s.pdf


株式会社FPパートナー – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社FPパートナーのビジネスモデル(2023年1月13日)

株式会社FPパートナーの売上推移(2023年1月13日)

市場環境

株式会社FPパートナーの成長戦略(2023年1月13日)

会社リンク:https://fpp.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS04596/5e34e8b9/75d7/445d/8cf1/c01dd68f85a9/140120230113588864.pdf


株式会社eWeLL – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社eWeLLのビジネスモデル(2023年3月27日)

株式会社eWeLLの売上推移(2023年3月27日)

市場環境

株式会社eWeLLの成長戦略(2023年3月27日)

会社リンク:https://ewell.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5038/tdnet/2255116/00.pdf


株式会社クラシコム – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社クラシコムのビジネスモデル(2022年8月5日)

株式会社クラシコムの売上推移(2022年8月5日)

市場環境

株式会社クラシコムの成長戦略(2022年8月5日)

会社リンク:https://kurashi.com/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS04874/d852b474/ba81/47a0/812d/19a4313a2a05/140120220801509562.pdf


株式会社エアークローゼット – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社エアークローゼットのビジネスモデル(2022年8月12日)

株式会社エアークローゼットの売上推移(2022年8月12日)

市場環境

株式会社エアークローゼットの成長戦略(2022年8月12日)

会社リンク:https://corp.air-closet.com/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9557/tdnet/2172741/00.pdf


株式会社unerry – 事業計画及び成長可能性に関する事項について

株式会社unerryのビジネスモデル(2022年7月28日)

株式会社unerryの売上推移(2022年7月28日)

市場環境

株式会社unerryの成長戦略(2022年7月28日)

会社リンク:https://www.unerry.co.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS82460/3b352cc0/6256/43cb/a257/94e2f08b13fa/140120220727505720.pdf


INTLOOP株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する説明資料

INTLOOP株式会社のビジネスモデル(2022年10月27日)

INTLOOP株式会社の売上推移(2022年10月27日)

市場環境

INTLOOP株式会社の成長戦略(2022年10月27日)

会社リンク:https://www.intloop.com/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS04982/dfc1c6f2/02a9/4def/a159/e8fac89f1aa9/140120221027551058.pdf


株式会社AViC – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社AViCのビジネスモデル(2022年11月14日)

株式会社AViCの売上推移(2022年11月14日)

市場環境

株式会社AViCの成長戦略(2022年11月14日)

会社リンク:https://avic.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9554/tdnet/2206230/00.pdf


株式会社マイクロアド – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社マイクロアドのビジネスモデル(2022年11月14日)

株式会社マイクロアドの売上推移(2022年11月14日)

株式会社マイクロアドの市場環境と成長戦略(2022年11月14日)

会社リンク:https://www.microad.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9553/tdnet/2206369/00.pdf


株式会社ヌーラボ – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社ヌーラボのビジネスモデル(2022年6月28日)

株式会社ヌーラボの売上推移(2022年6月28日)

市場環境

株式会社ヌーラボの成長戦略(2022年6月28日)

会社リンク:https://nulab.com/ja/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5033/tdnet/2148826/00.pdf


株式会社M&A総研ホールディングス – 事業計画及び成長可能性に関する事項の開示

株式会社M&A総研ホールディングスのビジネスモデル(2022年12月23日)

株式会社M&A総研ホールディングスの売上推移(2022年12月23日)

市場環境

株式会社M&A総研ホールディングスの成長戦略(2022年12月23日)

会社リンク:https://masouken.com/holdings
参照リンク:
https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/cdn.ma-site.com/production/ir_materials/materials/000/000/022/%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E8%A8%88%E7%94%BB%E5%8F%8A%E3%81%B2%E3%82%99%E6%88%90%E9%95%B7%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BA%8B%E9%A0%85.pdf?1671773267


ジャパンワランティサポート株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

ジャパンワランティサポート株式会社のビジネスモデル(2022年11月30日)

ジャパンワランティサポート株式会社の売上推移(2022年11月30日)

市場環境

ジャパンワランティサポート株式会社の成長戦略(2022年11月30日)

会社リンク:https://www.jpwsp.com/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7386/irmaterialforfiscalym1/127976/00.pdf


ANYCOLOR株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

ANYCOLOR株式会社のビジネスモデル(2022年6月8日)

ANYCOLOR株式会社の売上推移(2022年6月8日)

市場環境

ANYCOLOR株式会社の成長戦略(2022年6月8日)

会社リンク:https://www.anycolor.co.jp/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5032/tdnet/2140336/00.pdf


株式会社トリプルアイズ – 事業計画及び成長可能性に関する事項

株式会社トリプルアイズのビジネスモデル(2022年11月29日)

株式会社トリプルアイズの売上推移(2022年11月29日)

市場環境

株式会社トリプルアイズの成長戦略(2022年11月29日)

会社リンク:https://www.3-ize.jp/
参照リンク:
https://pdf.irpocket.com/C5026/Pyu0/qdgB/geY1.pdf


クリアル株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

クリアル株式会社のビジネスモデル(2023年6月30日)

クリアル株式会社の売上推移(2023年6月30日)

市場環境

クリアル株式会社の成長戦略(2023年6月30日)

会社リンク:https://corp.creal.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS08738/5a6ac42c/4065/4b69/bee6/6f17da8004c9/140120230629514929.pdf


ペットゴー株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

ペットゴー株式会社のビジネスモデル(2023年5月15日)

ペットゴー株式会社の売上推移(2023年5月15日)

市場環境

ペットゴー株式会社の成長戦略(2023年5月15日)

会社リンク:https://corp.petgo.jp/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS08203/3a3c88aa/b8c3/4cff/a54c/c5aafcedfff7/140120230511566256.pdf


モイ株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

モイ株式会社のビジネスモデル(2022年4月27日)

モイ株式会社の売上推移(2022年4月27日)

市場環境

モイ株式会社の成長戦略(2022年4月27日)

会社リンク:https://about.moi.st/ja/
参照リンク:
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5031/tdnet/2109836/00.pdf


サークレイス株式会社 – 事業計画及び成長可能性に関する事項

サークレイス株式会社のビジネスモデル(2023年5月31日)

サークレイス株式会社の売上推移(2023年5月31日)

市場環境

サークレイス株式会社の成長戦略(2023年5月31日)

会社リンク:https://www.circlace.com/
参照リンク:
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS08751/4b16d8ae/c369/4312/bb30/3f4266c18219/140120230530588741.pdf


おわりに

いかがでしょうか。
業種もビジネスモデルもバラバラな企業たちですが、「事業計画及び成長可能性に関する事項」という同じフォーマットで横並びに眺めてみると、意外な共通点や違い、新しい発見がたくさんあるはずです。

とにかく、無料でここまで揃った資料が公開されているのはありがたすぎるので、使わない手はないと思っています。

ビジネスモデル・事業についてのラフな面談も受け付けていますので、興味があれば気軽にご連絡ください。


FAQ

Q1. 「事業計画及び成長可能性に関する事項」はどこで探せますか?

A. 各社のIRページや、有価証券報告書・適時開示資料の一覧から参照できます。また、JPXの開示情報検索やXJ-Storageなどのサービスからも会社名や銘柄コードで検索可能です。

Q2. 起業家がこの資料を見るとき、最初に注目すべきポイントは?

A. まずは「ビジネスモデル」「売上推移(事業計画と進捗)」「市場環境」「成長戦略」の4つを見ると、その会社の全体像が掴みやすいです。特に、自社の事業と近い領域の企業を横並びで比較すると、差分がよく見えます。

Q3. スタートアップのピッチ資料にも応用できますか?

A. かなり応用できます。投資家が知りたい情報(市場規模、競合、収益構造、成長戦略、リスクなど)が整理されているので、自社のピッチや事業計画書のアウトラインに流用すると、抜け漏れのない構成になりやすいです。

Q4. 2022年以降のIPO企業も同じように調べられますか?

A. はい。上場規程に基づいて開示が義務づけられているため、2022年以降にIPOした企業についても、同様に「事業計画及び成長可能性に関する事項」を確認することができます。本記事のリストを入口に、さらに横展開していくのがおすすめです。

Q5. ソリッドベンチャーを目指す企業にとって、この資料はどう役立ちますか?

A. 長期で堅実に成長して上場した企業が、市場や成長戦略をどう整理しているかを知ることができます。ソリッドベンチャー的なビジネスモデルのヒントや、「どこからが上場水準なのか」という感覚を養ううえでも有用な教材になるはずです。

結論(TL;DR)
・プレシード・シードの資金調達では、最初に会うべき相手はキャピタリストではなく GP(General Partner)一択。意思決定権があり、投資委員会にも最も強い影響力を持つため。
・キャピタリストはあくまで“サラリーマン”として評価軸に沿って動き、トレンド寄りの案件に寄せたフィードバックになりがちで、起業家を本質からズラすリスクが高い。
・一方GPは、LPへの責任と投資先の成長という“結果”で評価される存在であり、プロダクトの本質・事業の将来性を軸にフラットに意思決定する。よって資金調達の場では 最初にGPへ直接アクセスする戦略が最も合理的である。

“誰に話すべきか”という問題はなぜ起きるのか

資金調達フェーズでスタートアップが直面する悩みのひとつが、
「VCの誰と話すべきか?」 という点です。

プレシードやシードの起業家にとって、最初の資金調達は事業の未来を左右する重要な意思決定。
ただ、その相談相手を間違えると、事業の軸がトレンド寄りに曲がったり、投資委員会向けの“通りやすい案”に矯正されたりと、本来の価値からズレる危険性があります。

私はここを強く誤解している起業家が非常に多いと感じています。


国内独立系VCで話すべき相手は「GP」一択である理由

結論から言うと、
初期スタートアップが話すべき相手は GP(General Partner)一択 です。

理由は極めてシンプルで、VCにおける最高意思決定権者だから

もちろん投資委員会という場は存在します。しかし実態として、

いずれも GP > キャピタリスト です。

極端な話、GPが「投資したい」と判断すれば、投資委員会はほぼ通ります。
(形式的な承認プロセスはあっても、実質はGPの意思が通る。)

だからこそ、最初に接触すべきは「意思決定者であるGP」であり、これは事業会社の営業構造にも共通する原理です。


なぜキャピタリストではいけないのか:組織構造を理解するとわかる話

ここからは一度、話を事業会社に戻します。

私は新卒時代、未上場の中小企業・スタートアップ向けにブランディング広告を売る営業をしていました。
このとき徹底されていたのが、

“必ず社長アポを取れ。担当者では決済は動かない。”

ということです。

担当者には担当者のKPIがあり、自分の評価軸から外れた提案は通りません。
一方、社長は会社の最高意思決定者であり、必要だと思えば即断します。
だから社長アポが最も効率的だった。

この構造は、VCでもまったく同じです。

キャピタリストは「サラリーマン」である

キャピタリストが追うのは、あくまで“自分の評価軸”です。
ファンドによって違いますが、

など、KPIに沿って行動します。

ここで重要なのは、

キャピタリストは“評価される動き”をするのであって、
必ずしも起業家にとって最善のアドバイスをするわけではない

という点です。

だからトレンドがSaaSなら「SaaSっぽい方向」に、
GenAIなら「AIを組み込め」
というフィードバックをしがちで、軸がブレて見えるのです。


一方のGPは「結果だけ」で評価される

GPは根本から立場が違います。

GPの評価者は「LPと投資先の成果」です。
KPIはありません。
ソーシング数でも面談数でもなく、
投資した会社が伸びたか、それだけで評価される。

だからGPは、トレンドや説明のしやすさよりも、
プロダクトの本質・市場の深さ・経営者の強さなど、
長期で勝てる構造に対してフラットに判断します。

この“時間軸の違い”が、フィードバックの質の決定的な差を生みます。


起業家は「主人公」であり、キャピタリストの“正しそうな意見”に沿う必要はない

起業家は常に、
自分の事業・ユーザー・プロダクトを誰よりも深く理解している存在です。

一時的なトレンドや“投資委員会向け”の言い換えで
プロダクトを曲げてはいけません。

もしキャピタリストの意見を丸呑みする必要があるなら、
そのキャピタリストこそ起業家になればいいのです。

起業家は主人公であり、外部の意見に左右される存在ではありません。


この記事のいちばん重要なポイント

Point
・初期フェーズで話すべきVCの相手は、キャピタリストではなくGP(最高意思決定者)である
・キャピタリストは“評価される行動”をするサラリーマンであり、トレンド寄りの偏った助言になりやすい
・GPは結果だけで評価されるため、本質的な事業価値と長期的成長を基準に判断する
・起業家は他人の意見に振り回されず、プロダクトの本質と自分の軸を守るべき存在である

まとめ:資金調達のとき、最初に会うべき相手は誰か

トレンドや投資委員会事情に左右されない、
本質的な価値を見抜く意思決定者。

その条件に当てはまるのは、
GPだけです。

もちろん例外もありますが、
プレシード・シードのスタートアップこそ、
最初に狙うべきはGPのカレンダーです。


FAQ

Q1. キャピタリストと話すのは無意味なのですか?

A. 無意味ではありません。ただし初期フェーズでは、評価軸に縛られた発言が多く、事業を“投資委員会向け”に寄せた助言になりがちです。

Q2. GPとつながるにはどうすればよいですか?

A. 投資先の紹介、上場企業オーナー・起業家ネットワーク、前職の繋がりなど「直接紹介」が最も速いです。Coldメールも通りますが、構造理解が必要です。

Q3. キャピタリストのフィードバックはどの程度参考にすべきですか?

A. 参考にはしてよいですが、鵜呑みにはしないこと。トレンド寄りの助言や“説明しやすさ重視”の修正提案が多いため、事業の本質を見失うリスクがあります。

Q4. GPでもトレンドに流されることはありますか?

A. もちろんあります。ただしGPは最終的にLPと投資先に対して結果で評価されるため、短期トレンドより長期価値を見抜くインセンティブが強いです。

Q5. 起業家は結局誰の意見を信用すべきですか?

A. 最終的には自分自身です。外部の声を聞きつつも、プロダクトの本質と顧客の現実を軸に意思決定することが最も大切です。

結論(TL;DR)
・プレシード・シードでも「資金調達をしない」という選択肢は常にテーブルに載せておくべきで、調達が目的化した瞬間に資本政策が歪みやすくなる。
・まずは現状と1年先の課題・打ち手を因数分解し、それが本当に外部資金でしか解決できないのか、自己資本や売上強化で解決できないのかを見極める必要がある。
・それでも資金調達が必要なら、優先順位は「自己資本 → エンジェル → ベンチャーキャピタル」と考えた方がよく、VCから調達する場合はファンドのビンテージ・支援内容・担当キャピタリスト・キャッシュエンジンへの理解を6つの質問で必ず確認したい。

「資金調達ありき」のスタートアップが増えている

スタートアップの方から、プレシード・シード期の資金調達について相談をいただくことがよくあります。そのたびに毎回お話ししている内容を、ここで一度文字にしておきたいと思います。

プレシード・シードのスタートアップにとって、資金調達は大きなテーマです。
ただ最近は、「資金調達をすること」自体が目的化しているスタートアップも少なくありません。調達するために事業を立ち上げたり、プロダクトを作ったりしているケースも見かけます。

しかし、このような「資金調達ありき」のスタートアップが、その後も順調に成長できるとは限りません。
資金調達を前提に事業を進めてしまうと、その後の資本政策がどうしても“調達ありき”に引っ張られ、本来の事業成長の意思決定にブレーキがかかってしまう危険があります。

だからこそ、資金調達をしないという選択肢も含めて検討することが、とても重要だと考えています。


「資金調達しない」という選択肢も本来あるはず

資金調達は、スタートアップにとって必須条件ではありません。
資金調達をせずに事業を成長させている会社も実際に多く存在します。

毎年上場している企業を見ても、「いかにもJカーブで伸びたスタートアップ」よりも、ソリッドベンチャー的な企業の方がむしろ多いのが実態です。
(参考:https://angel-round.com/blog/solid-venture

大切なのは、まず 「今どんな課題があり、1年先に何が課題になるのか」 をきちんと因数分解することです。

そのうえで、

を冷静に切り分けていく必要があります。

現状と短期(1年先)の課題を分解していくと、必ずしも資金調達をしなくてもよいケースは意外と多く見つかります。
たとえば、既存プロダクトの改善と営業体制の強化だけで、当面必要なキャッシュを自社で捻出できる場合などです。


仮に調達が必要だとしても、「どこから調達するか」は別の話

それでも、どうしても追加の資金が必要になる局面はあります。
このときに考えるべきなのは、**「調達の必要性」「どこから調達するか」**を分けて考えることです。

外部から資金を入れる場合のざっくりした選択肢は、以下の3つです(ここではいったんデッドファイナンスは置いておきます)。

  1. 自己資本のみで賄う
  2. エンジェル投資家からの調達
  3. ベンチャーキャピタル(VC)からの調達

会社運営において、自己資本ですべて賄えるのであれば、それが理想です。
それが難しい場合に、初めて外部資本を検討することになるわけですが、その優先順位は個人的には

自己資本 → エンジェル → ベンチャーキャピタル(最終手段)

という順番で考えるのがよいと感じています。


3つの選択肢のメリット・デメリット(完全主観)

ここでは上記3つの選択肢について、完全に主観ではありますが、メリット・デメリットを整理しておきます。

①自己資本のみで進める場合

自己資本のみで進める最大のメリットは、経営に関する意思決定をすべて自分たちで管掌できることです。
株主が自分(たち)だけなので、外部からの圧力や期待値に左右されず、事業の方向性やスピードを自分たちの判断で決められます。

一方で、新規事業やプロダクト開発にチャレンジする際、自己資金だけではどうしても資金量が制約になり、「本来出せたはずのスピードが出せない」というデメリットもあります。

②エンジェル投資家から調達する場合

エンジェル投資家からの調達は、自己資金だけでは追いつかない部分をエクイティで補い、スピードを上げる手段です。
ベンチャーキャピタルと違い、どちらかといえば「この人を応援したい」という “人への投資”の色合いが強いことも特徴です。

また、エンジェル投資にはファンドの償還期間のような縛りがないため、短期での急成長をそこまで強く求められないケースが多いという点も、起業家にとっては心理的に楽かもしれません。

一方のデメリットとしては、投資家ごとに投資可能なチケットサイズが大きく異なることが挙げられます(100万〜1,000万など幅が広い)。
調達したい金額によっては、エンジェル投資家だけでは完結せず、結果的にVCも交えたラウンド設計が必要になる場合もあります。

③ベンチャーキャピタルから調達する場合

ベンチャーキャピタルから調達する最大のメリットは、数千万円単位のまとまった資金調達が可能になることです。
また、VCによっては独自のネットワークや投資先向け特典があり、採用・営業・PRなどで初速を出すための支援を受けられる場合もあります。

ただし、VCにはビジネスモデル上、ファンドの償還期間という制約が存在します。
ファンドを運営している以上、調達から数年以内にIPOやM&A等でEXITしてもらわなければ、LPにリターンを返せません。
そのため、調達を受けたスタートアップ側は、「数年以内にEXITを目指す」という前提で走ることになる点は、メリットでもあり、制約でもあります。


この記事でいちばん伝えたいこと

Point
・最大のリスクは「資金調達ありき」で事業設計してしまうことであり、調達の有無そのものよりも“前提が固定化されること”が危険。
・まずは現状と1年先の課題・打ち手を因数分解し、外部資金でなければ解決できない課題かどうかを冷静に見極めることが重要。
・そのうえで、自己資本・エンジェル・VCの3つを組み合わせ、自社に最も納得感のある資本政策を設計することがプレシード・シード期の本質的な意思決定である。

プレシード・シードの資金調達でいちばん危険なのは、「調達するか否か」よりも「調達を前提にすべてを設計してしまうこと」です。
まずは 現状と1年先の課題・打ち手を因数分解し、それが本当に外部資金でしか解決できないのかを見極める。そのうえで、自己資本・エンジェル・VCの3つを組み合わせながら、「自社にとって最も納得感のある資本政策」を設計していくことが重要だと思っています。


プレシード〜プレAはなぜ難しいのか? シリーズA以降との違い

正直なところ、エンジェルラウンド/プレシード/シード/プレA あたりの資金調達は、かなり難易度が高いと感じています。
理由はシンプルで、ここまでに挙げた選択肢や組み合わせ方、投資家の性格、ラウンドの設計など、考えなければならない要素が非常に多いからです。

一方で、シリーズA以降になると、選択肢が逆に絞られていきます。

これらを明確にしていれば、比較的シンプルに判断できるフェーズに入っていきます。
言い換えれば、プレシード〜シード期こそが、資本政策に最も頭を使うべきタイミングだということです。


VCから調達するなら必ず聞いておきたい6つの質問

では、最終的に「VCから調達する」と決めた場合、どんな点を確認しておくべきなのでしょうか。
もし自分がスタートアップ起業家なら、少なくとも以下の6つは必ず質問します。

質問1:いま投資を検討しているファンドの償還期間は何年で、いま何年目ですか?

ファンドのビンテージ(組成からの経過年数)が若ければ若いほど、EXITまでに残された時間に余裕があるということになります。
逆に、償還までの期間が短いと、どうしても「早くEXITしてほしい」というプレッシャーが高まりやすく、事業の時間軸とずれが生じるリスクが高まります。

質問2:投資後、どのような支援をしてもらえますか?

資金だけでなく、どんな具体的支援をしてもらえるのかは必ず聞いておきたいポイントです。
採用支援、営業紹介、PR支援、次ラウンドの紹介など、VCごとに得意分野は違います。

自社が必要としている支援と、投資家が提供できる支援が噛み合っているかどうかを、この質問で確認できます。

質問3〜5:担当キャピタリストについて

3つまとめて扱います。

結局のところ、投資家との関係は**「ファンド」ではなく「人」**です。
どんなにファンドとして素晴らしい実績があっても、実際に伴走してくれるキャピタリストとの相性が悪いと、コミュニケーションコストばかりが上がってしまいます。

事業開発やセールスの壁打ちを期待しているのに、そのスキルがほとんどない担当者がついてしまうケースもありますし、担当者がすぐ退職してしまうと、事業とは関係のない調整に時間を取られることにもなります。
投資前に、ここはかなり具体的に聞いておくべきだと思います。

質問6:コンサル・受託・代理店など「キャッシュフローが早い事業」をどう評価しますか?

最後に、個人的にとても重要だと思っている質問がこれです。

コンサル・受託開発・代理店など、比較的キャッシュフローが早く回る事業に対するスタンスを聞いておくことで、そのVCが「キャッシュエンジンとなる事業」をどう捉えているかが見えてきます。

キャッシュエンジンを持つことに肯定的な投資家もいれば、プロダクト一本足でのJカーブを志向し、受託や代理店をあまり好ましく思わない投資家もいます。
この価値観が食い違っていると、後々の経営判断でかなりストレスが溜まるので、事前に必ず擦り合わせておきたいポイントです。


資金調達はあくまで“手段”

ここまで書いてきたように、資金調達はあくまで事業を前に進めるための手段であり、目的ではありません。

私は、スタートアップはできる限り早く「自立した経営」を目指すべきだと考えています。
そのためにも、

を、冷静に考えておくことが大切です。


FAQ

Q1. プレシード・シード期でも、やはり資金調達はした方がいいのでしょうか?

A. 一律に「した方がいい/しない方がいい」とは言えません。まずは現状と1年先の課題を分解し、それが自己資本や売上強化で解決できるかを確認したうえで、「それでも外部資金が必要か」を判断するのがおすすめです。

Q2. 自己資本だけで進める最大のデメリットは何ですか?

A. 意思決定をすべて自分たちで握れる一方で、新規事業やプロダクト開発に必要な資金が不足し、「やりたい施策のスピードが出せない」ことが最大のデメリットです。どこまでの成長スピードを自分たちで許容するかの見極めが重要になります。

Q3. エンジェル投資家とベンチャーキャピタル、どちらから先に調達すべきですか?

A. 個人的には「自己資本 → エンジェル → VC」の順番を推奨しています。エンジェル投資は人への応援投資の色が強く、償還期限もないため、VCに比べて時間軸の制約が小さいケースが多いからです。

Q4. VCに6つの質問をすると、嫌がられたりしませんか?

A. 真面目に投資先と向き合おうとしているVCであれば、むしろこの手の質問を歓迎してくれるはずです。自社の方針も含めてオープンに話してくれる投資家のほうが、長期的には付き合いやすいと考えます。

Q5. デットファイナンス(融資)は本当に検討しなくてよいのでしょうか?

A. 本文では論点を絞るために一旦扱っていませんが、実際には融資も重要な選択肢のひとつです。プロダクトの性質やキャッシュフローの見込みによっては、エクイティよりも融資のほうが適しているケースもありますので、別途切り分けて検討する価値があります。

結論(TL;DR)
・ロジシン・クリシンがビジネスの共通言語になった結果、多くの人が同じ情報を同じ手順で処理し、似たような「正しそうな新規事業アイデア」にたどり着きやすくなっている。
・クリティカルシンキングの5ステップを真面目に踏むほど、エコフレンドリー商品のような、誰でも思いつきそうな“無難な解”に収束しやすく、本当に新しい領域の発見からはむしろ遠ざかってしまうリスクがある。
・そこで必要になるのがコンセプチュアルスキル(概念化能力)であり、自分の半径5メートル以内で起きている事象や違和感を深く理解し、それを未来の変化と結びつけることで、はじめて「他の人が見落としているペイン」や新しいビジネスの種が見えてくる。

ロジシン・クリシンが当たり前になった世界で

ある起業家と話していたときに出てきたテーマが、「新しいビジネスや領域が昔よりも見つかりにくくなっているのではないか?」というものだった。

その背景にあるのが、ロジカルシンキング(ロジシン)やクリティカルシンキング(クリシン)が、いまやビジネスにおける“標準言語”となっていることだ、という話で盛り上がった。

理由は非常にわかりやすいのに、言語化して伝えるのが意外と難しいと感じたので、ここでは改めて整理してみたい。


そもそもクリシン(クリティカルシンキング)とは何か

まず、前提となるクリシン(クリティカルシンキング)の意味を確認しておきたい。

クリティカルシンキングは、情報を論理的かつ批判的に分析し、問題を解決するための思考プロセスだ。

ビジネス環境においては、意思決定を迅速かつ効果的に行うために欠かせないスキルであり、特に情報が氾濫する現代において、20〜30代のビジネスパーソンにとって「正確な判断を下すための基盤」となっている。

ロジシンとセットで身につけることで、「前提を疑い、構造化し、筋の通った結論を出す」ことができるようになる。
このスキルが一般化したことで、ビジネス全体の思考水準は確かに上がった。

しかし同時に、多くのビジネスパーソンが “同じような考え方で、同じような情報を処理するようになった結果、同じような結論にたどり着いている” ようにも感じている。
もちろん、そこから一歩外れたユニークな結論を出している人たちもいる。その差はどこから生まれるのか。

ここで鍵になるのが、「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」を持っているかどうかだと思っている。


クリシンの5ステップを辿ると見えてくる“失敗する事業”の作り方

クリティカルシンキングの代表的なフレームとして、よく次の5ステップが紹介される。

  1. 問題の特定
  2. 情報の収集と分析
  3. 仮説の立案
  4. 証拠に基づく推論
  5. 結論の評価と反省

一見すると、とても筋の通ったプロセスに見える。
しかし、新規事業のアイデアをこの5ステップだけで作ろうとすると、「いかにも正しそうだが、誰でも思いつきそうなアイデア」に収れんしてしまうことが多い。

少し具体的に見てみよう。

ステップ1:問題の特定

新規事業を考えるとき、多くの人が最初に立てる問いは
「市場にどんなニーズがあり、それにどう応えるか?」
というものだ。

そこで市場調査を行い、ターゲット顧客のニーズやペインポイントを明確にしようとする。問題設定としては悪くないし、むしろセオリー通りだと言える。

ステップ2:情報の収集と分析

続いて、市場トレンド、競合情報、ターゲット顧客の属性(デモグラフィック)など、関連情報を徹底的に集める。
そこから、市場のギャップや潜在的なビジネスチャンスを探っていく。

たとえば、持続可能な商品への関心が高まっている市場を分析した結果、
「エコフレンドリーな製品を出せば一定のニーズが見込めそうだ」
という示唆が出てくるかもしれない。

理解はしやすいし、方向性としても間違ってはいない。
ただ、ここまでのプロセスは、クリシンを学んだ人なら誰でも同じように辿ることができる。だからこそ、「誰でも考えそうなアイデア」に吸い寄せられてしまう

ステップ3〜5:仮説 → 推論 → 結論

集めた情報をもとに、「エコフレンドリーな製品を市場に投入すれば、特定ターゲットから高い支持を得られる」という仮説を立てる。
その仮説の妥当性を確かめるために、類似ビジネスのケーススタディや、顧客レビュー、フィードバックなどを調べ、証拠に基づいて推論していく。

最終的に、「やはりエコフレンドリーな製品は市場に受け入れられる」という結論に至れば、そのアイデアをベースに事業計画を組み立てるだろう。
もし結論が仮説を支持しなければ、反省を通じてアプローチを見直すことになる。

ここまでの流れは、教科書通りの完璧なクリシンのプロセスだ。
しかし、そこで導かれる結論は、「たしかに正しそうだけど、どこかで見たことがある」 程度のアイデアにとどまりがちでもある。

つまり、丁寧にクリシンのステップを踏めば踏むほど、常識的で無難な新規事業案に落ち着いてしまう。
裏返せば、「まだ誰も手をつけていない新しい領域」を発見するという意味では、むしろ足かせになり得るのだ。


新しい「なにか」を見つけるために必要な視点

では、ロジシン・クリシンが当たり前になった世界で、新しい“なにか”を見つけるにはどうすればよいのだろうか。

ひとつの考え方として、
自分の半径5メートル以内で起きている事象や問題を深く理解し、それを未来と紐づける
というアプローチがあると感じている。

ここで効いてくるのが、カッツモデルやドラッカーの議論でも触れられる「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」だ。

これは、目の前の具体的な出来事や違和感を抽象化し、ひとつの概念として捉え直す力とも言える。

他の人が何とも思っていないことが、よくよく見てみるとものすごく深いペインになっていることがある。
ある業界では当たり前になっている習慣やビジネス慣行が、別の業界の視点から見れば「それ、かなりおかしくないか?」と感じられることもある。

こうした違和感を拾い上げ、それを未来の変化やテクノロジーの進展と結びつけることで、はじめて「他の人が見落としているビジネスチャンス」が見えてくる。
ロジシン・クリシンの前に、まずこのコンセプチュアルなプロセスを通ることが、新しい事業の種を見つけるうえで重要になっているのだと思う。


この記事でいちばん言いたいこと

ロジシンやクリシンそのものは、新規事業の“精度を上げるフェーズ”では非常に役立つ。
しかし、「どんな問いを立てるか」「何をビジネスチャンスと見なすか」という 入口の部分までロジシン・クリシンで固めてしまうと、誰もが同じ方向に歩き出し、無難なアイデアに収れんしてしまう

だからこそ、
まずは当事者として現場に入り、自分の半径5メートルで起きている違和感やペインをしっかり理解し、それをコンセプチュアルに捉え直したうえで、未来の妄想と紐づける。
そのサイクルを回したあとで、クリシン・ロジシンを使って構造化・検証していく。

この「コンセプチュアルスキル × 当事者性 × 未来妄想」の組み合わせこそが、ロジシン・クリシン時代における“新しい事業の作り方”なのではないか、というのがこの文章の核だ。

Point
・ロジシン/クリシンは“精度を上げる後半フェーズ”では有効だが、アイデア発想の入口から使うと誰もが同じ無難な結論に収束しやすい。
・新規事業の源泉は「当事者としての経験」や「半径5メートル以内で感じる違和感・ペイン」の深い理解にある。
・その違和感を抽象化し、未来の変化や妄想と結びつけるコンセプチュアルスキルが、独自の着眼点をつくる鍵になる。
・この“当事者性 × 概念化 × 未来視点”のサイクルを回したうえでロジシン・クリシンを使うことが、新しい事業を生む最適な順番である。

FAQ

Q. クリシンやロジシンは、結局やらないほうがいいという話ですか?

A. まったく逆で、クリシンやロジシンは依然として重要なスキルです。ただし、「アイデアの入口」からフルに使うと、ありきたりな結論に収束しやすくなるため、コンセプチュアルな発想のあとに使うほうが効果的だ、という文脈です。

Q. コンセプチュアルスキルはどうやって鍛えればよいですか?

A. いちばんわかりやすいのは、何らかの領域で当事者になることです。現場で手を動かしながら、自分が感じた違和感やペインをメモし、それを「なぜそうなっているのか」「他でも同じ構造はないか」と抽象化して考える習慣を持つことが、コンセプチュアルスキルを磨く近道だと考えています。

Q. 半径5メートル以内の事象とは具体的に何を指しますか?

A. 自分の仕事、生活、所属組織、趣味コミュニティなど、「日常的に関わっている範囲」で起きている出来事や違和感のことです。たとえば社内の非効率なフロー、顧客とのやり取りで毎回もやっとするポイント、よく見るけれど誰も問題視していない行動パターンなどが該当します。

Q. それでも結局“エコビジネス”のようなありがちな結論に行き着いてしまいます。

A. その場合は、「なぜ自分がそれをやるのか」「自分だから見えているペインは何か」という問いを足してみると良いです。同じ“エコ”でも、職種や経験によって見えている問題はまったく違うはずで、その差分こそがオリジナルな事業の種になり得ます。

Q. ロジシン・クリシンとコンセプチュアルスキル、どちらを優先して学ぶべきですか?

A. どちらが先というより、段階によって使い分けるイメージが近いです。まずは身の回りの体験から概念を立ち上げるコンセプチュアルな視点を持ち、その後でロジシン・クリシンで構造化・検証していく。この順番を意識すると、ありきたりな新規事業案から抜け出しやすくなります。

結論(TL;DR)
多くの国内VCは、スタートアップに対して「競争優位性」「差別化」「Moat」「マーケ施策」「認知戦略」などを当然のように尋ねるが、実は 自社こそそれらを明確に答えられていない 場合が多い。VCも本質的には“ひとつの事業会社”であり、独自のビジネスモデルを持つ営利企業であるにも関わらず、自社の強み・戦略・ポジションニングの議論が不十分なまま「投資家」という立場に逃げがちだ。だからこそ、VC自身も自社の事業戦略を再構築し、独自のカテゴリーをつくり、言語化し、それを体現する行動が求められる。当社が「ソリッドベンチャー」というカテゴリーを自ら作り出したことで毎月40〜60件の問い合わせを獲得しているのは、その一例である。

VC がスタートアップに必ず聞く“あの質問”

VC が投資検討を進める際、スタートアップに対して多くの質問を投げかける。
シードやプレシードならなおさら、事業構想から競争優位性、プロダクトイメージ、市場環境、財務状況、資本政策、Moat、比較対象(Comps)まで幅広い。

「御社の競争優位性はどこにありますか?」
「差別化ポイントは?」
「Moatは?」

こうした質問を受けてきた起業家は多いはずだ。

また、投資後の定例MTGでは、プロダクト進捗、営業KPI、マーケティング施策、組織・採用、提携、ファイナンス……と話すテーマは多岐にわたる。

「マーケティングはどんな施策を?」
「認知を広げるために何をしますか?」

VC は当たり前のように、こうした「戦略の言語化」と「行動の具体性」をスタートアップに求めている。


しかし——VC自身はどうだろう?

ここでひとつ質問をしたい。

「国内の独立系VCの“固有の特徴”を、3秒以内に明確に答えられますか?」

多くの人は、こうした“似たようなコンセプト”を挙げるはずだ。

  • 特定領域に特化
  • 特定の年齢層・キャリアに投資
  • 大学・アクセラ・事業会社系など出自
  • 投資ステージ(シード・アーリー等)の違い
  • ハンズオン支援の濃さ
  • コワーキングスペース併設
  • アクセラプログラム実施

確かにそれっぽい特徴に見えるが、実はほとんどのVCが同じようなコンセプトを掲げている。
つまり、差別化になっていない

ではあらためて問いたい。

スタートアップには当然のように求めている以下の質問を、
“VC自身”が答えられているだろうか?

「御社の競争優位性は?」
「差別化ポイントは?」
「独自のMoatは?」
「どんなマーケティング施策を?」
「認知を広げるために何をしている?」

率直に言えば、これに明確に答えられるVCはほとんどいない
答えたとしても、どこのVCにも当てはまりそうな抽象論しか出てこない。


VC自身が「戦略の言語化」をできていない矛盾

VCも基本的には株式会社として運営される営利企業であり、スタートアップと同じく「ビジネスモデルで戦う事業体」である。
にもかかわらず、“自社をスタートアップと同じ構造で捉える視点”が欠けていることが多い。

つまり、

  • 自社の競争優位性
  • 独自のポジショニング
  • 認知獲得戦略
  • マーケティング施策

を自分たちでやり切れていないのに、投資先にはそれを求める。

これは率直に言って、あまり健全ではない。

投資対象を絞り込みすぎると投資先が減ってしまう——
これを言い訳にして、自分たちの“本当の強み”を作りにいかないVCも多いのが現実だ。


VCも「カテゴリーを自ら作る」べき

私は独立したときから、
「ソリッドベンチャーにしか投資しない」
と決めていた。

そして、そのために 「ソリッドベンチャー」という言葉自体を広げる と決め、
記事・SNS・イベント・書籍などを通じて徹底的に発信を続けた。

その結果、ありがたいことに今では月間40〜60件もの問い合わせが自然に届くようになっている。

「うちはソリッドベンチャーだと思うのですが…」
「ソリッドな事業を展開していて…」
「ソリッドベンチャーの作り方を聞きたくて…」

これはまさに、「自らカテゴリーを作る=選ばれる理由を作る」ことが価値になる証拠だ。


そして——言うなら体現しろ

SNSコンサルがフォロワー数十人しかいなければ説得力がないように、
VCだって 言うからには自分たちが体現しなければならない

だから当社は、ファンド運営と並行して、

  • 自社ポジションの明確化
  • ソリッドベンチャー概念の普及
  • 認知獲得のための継続的施策
  • VC自身の“言語化”の実践

を続けてきた。

「自分たちがやっていないのに、投資先に偉そうなことは言えない」
という考えが根底にある。

VCもスタートアップであり、ブランドを創り、戦略を磨き、カテゴリーを作る必要がある。
その自覚こそが、投資先にとっても、VC自身にとっても、最も健全な姿だと思っている。

Point
・VCはスタートアップに“戦略の言語化”を求める一方で、自社の戦略は不明瞭なままのケースが多い
・VCも本質的には事業会社であり、競争優位性・差別化・認知戦略を持つべき存在
・カテゴリーを自ら作り、体現し続けることで、競争優位性は積み上がる
・「やっていないのに言う」はブランドを毀損する。VCこそ自ら実践すべき

FAQ

Q. なぜVCは差別化が難しいのですか?

VCは“お金”という商品がコモディティ化しており、差別化ポイントを自ら作らないと違いが生まれにくいためです。

Q. VC自身がマーケティングすべき理由は?

投資先に求めていることを自ら体現することで、投資家としての信用が増し、問い合わせ数や deal flow に直結するからです。

Q. カテゴリーを作るとはどういうこと?

既存の投資領域やステージに乗るのではなく、「ソリッドベンチャー」のように自社が投資する理由を言語化した“独自の土俵”を作ることです。

Q. 投資先にもこの考え方を推奨すべき?

はい。自社の強み・特徴を言語化し、自分自身が体現することは、スタートアップ・VCともに共通の基本原則です。

結論(TL;DR)
ジワ新規とは、既存の顧客・市場・製品を起点に “じわじわと” 新規事業を積み上げていく成長アプローチである。ド新規のように未知の市場へ一気に飛び込むのではなく、すでにある資産を最大限レバレッジし、段階的に新しい売上の柱を増やす「低リスク・中速成長」の戦略だ。初期投資が少なく、市場反応を見ながら調整できるため、不確実性が高い現代において特に中小企業や安定志向の企業と相性が良い。

定義と前提:ジワ新規とは何か

ジワ新規とは、既存の資産──顧客関係、ブランド認知、営業チャネル、既存プロダクト──を土台として、新規事業を段階的に広げていくアプローチである。急激な事業転換は行わず、既存顧客が抱える未充足ニーズを丁寧に拾い取り、既存製品に機能を追加したり、周辺領域にサービスを拡張したりしながら、自然な形で売上を増やしていく。

ポイントは、
「今ある土台を壊さず、その延長線上で事業の幅を広げる」
という姿勢にある。

ド新規のように未知の市場にゼロから挑むわけではないため、会社にかかる負荷が小さく、撤退判断もしやすい。市場の反応を見ながら段階的に投資量を調整できる点も、ジワ新規ならではの特長である。


いまジワ新規が注目される理由

ジワ新規が注目されている背景には、ビジネス環境の変化がある。

高金利化や資金調達環境の悪化により、急成長スタートアップ型の「短期間で大きく伸ばす」戦略は、これまで以上にダウンサイドが大きくなった。創業期から赤字を積み増すモデルでは、資金が尽きた瞬間に事業は止まってしまう。

一方、ジワ新規は既存資源を活かしながら、小さなステップで進められるため、初期投資が少なく、失敗しても致命傷になりにくい。既存顧客との信頼関係も利用できるため、導入ハードルが低く、売上の積み上げも速い。

不確実性の高い環境において重要なのは、
「生き残りながら前に進めること」
であり、ジワ新規はまさにそのための構造を備えている。


ジワ新規とド新規の違い

ジワ新規と対比されるのが「ド新規」である。この違いを整理するために有効なのがアンゾフマトリックスだ。

  • ジワ新規の領域
    既存市場 × 既存製品(市場浸透)
    既存市場 × 新規製品(新製品開発)
    → 既存の顧客理解やチャネルを活かしながら、小さな改善・拡張で成長する。
  • ド新規の領域
    新規市場 × 新規製品(多角化)
    → 未知の市場へゼロから挑む高リスク戦略。成功すれば大きいが、失敗確率も高い。

ド新規は「跳ねれば大きいが落ちると深い」。
ジワ新規は「外しにくく、長期の積み上げが効く」。

企業フェーズやリソースによって、どちらを採用するかは変わるものの、再現性と安定性の観点ではジワ新規の方が幅広い企業に適している。

スタートアップのアプローチとは考え方が違うジワ新規?

一般的なスタートアップは、創業初期から赤字を掘りながらプロダクト開発と市場開拓を行い、外部資金を連続的に調達しながら短期間で急成長を狙う「Jカーブ前提」のモデルである。高いバーンレートを許容しつつ、市場を一気に取り切る速度が重視される。

これに対しジワ新規は、既存事業の黒字を守りながら“挑戦の幅を広げていく”モデルである。収益を確保しつつ新規に挑戦するため、会社が死なない状態を維持したまま何度でも試行錯誤できる。結果として「失敗確率が低く、継続性の高い新規事業開発」が可能になる。

スタートアップが「短期で100を狙う」ものだとすれば、
ジワ新規は「10を積み上げて100に届く」アプローチと言える。


成功事例:ジワ新規を活かした企業

ジワ新規のアプローチを上手く活かしている企業として、くすりの窓口社とエフ・コード社が挙げられる。いずれも、既存市場と顧客基盤を土台に、新しい事業の柱を段階的に育ててきた企業だ。

くすりの窓口社は、もともと薬局業界のプレイヤーとして、店舗ネットワークや薬局との関係性を強みとしてきた企業である。この既存のポジションを活かしながら、オンラインサービスや利用者の利便性を高める仕組みを徐々に導入していった。既存の薬局網と消費者との接点を軸に、「予約」「情報提供」「オンライン対応」などの機能を積み上げていくことで、新たな収益源をつくり、結果として市場シェアを拡大してきた。

一方、エフ・コード社は、デジタルマーケティングやDX領域を起点に事業を展開している企業だ。既存のクライアントワークをベースに、まずはWebサイトの改善やデジタル広告運用といった支援サービスを提供し、その後、SNSマーケティングや新たなデジタル施策を追加サービスとして提案することで、売上の柱を増やしてきた。技術的なケイパビリティを少しずつサービスラインに乗せていく“ジワジワとした新規展開”によって、既存顧客のLTVを高めつつ、新規事業も育てている典型例と言える。

これらの企業に共通するのは、「既存の強みを土台に、急激な変革ではなく段階的な価値提供の拡張で成長している」という点だ。ジワ新規の強さは、いきなり大きな賭けに出るのではなく、今あるアセットを生かしながら着実に前進しているところにある。


ジワ新規を取り入れるための実践ポイント

ジワ新規を上手く取り入れるには、以下の順序が有効である。

① 既存市場・顧客の深い理解

既存顧客の満足点と不満点を洗い出し、改善すべき領域や追加価値を特定する。

② 小さな新規アイデアの検証から始める

既存市場の延長線上にある“外しにくい”新規を、小さく実験するところから着手する。

③ 少人数・小予算で進める

失敗が致命傷にならない「軽い構え」が不可欠。

④ 組織の柔軟性を確保する

既存事業と同じ評価軸やルールで新規事業を縛らない。専任チームの設置も選択肢。

これらを繰り返すことで、ジワ新規は確度の高い新規事業の柱として育っていく。


ジワ新規の未来と可能性

ジワ新規というビジネスモデルは、これからのビジネス環境のなかで、さらに存在感を増していくと考えられる。市場の変化が激しくなるほど、「一発勝負のド新規」だけに依存するのはリスクが高い。一方で、ジワ新規ならば、既存事業による安定収益を維持しながら、新しいビジネスチャンスを少しずつ取り込んでいける。

テクノロジーの進化やDX、サステナビリティなど、新たなテーマは今後も次々と登場するだろう。そうした変化に対して、いきなり大規模投資で飛び込むのではなく、既存領域との接点を探し、ジワジワと適応していく。これは特に中小企業やベンチャーにとって、現実的で、かつ持続可能な戦い方だ。

将来的には、企業が単独でまったく新しい市場に挑むよりも、ジワ新規を通じて既存事業とのシナジーを活かしながら新しい領域に踏み出すケースが増えていくだろう。経済や環境の変動が続く世界において、「大きなリスクを取って一度きりの勝負をする」のではなく、「リスクを抑えながら何度も挑戦できる状態をつくる」ことが、企業にとっての生存戦略になる。その意味で、ジワ新規は今後のビジネスを支える“堅実な成長エンジン”としての役割を担っていくはずだ。

Point
・ジワ新規は「既存×延長線」から始まる低リスクの成長アプローチ
・既存資産を最大限活用できるため撤退リスクが小さい
・ド新規とは違い、企業の生命線を守りながら挑戦できる
・中小企業や安定志向のベンチャーとの相性が強い
・不確実性が高い環境における、もっとも再現性の高い新規事業モデル

FAQ

Q. ジワ新規とスタートアップ的なド新規、どちらを選ぶべきですか?

A. 企業のリソースやリスク許容度、目指す市場規模によって最適解は変わります。短期間での爆発的成長を狙うならド新規も選択肢になりますが、倒産リスクを抑えつつ持続的に成長したいなら、まずはジワ新規で足場を固め、そのうえでド新規を検討する流れが現実的です。

Q. 中小企業でもジワ新規は実践できますか?

A. むしろ中小企業との相性は良いと言えます。既存顧客との距離が近く、現場の声を拾いやすいからです。小さな機能追加や周辺サービスの提供など、いまあるリソースを活かした一歩から始めることができます。

Q. ジワ新規はスピード感に欠けて競合に負けませんか?

A. たしかにド新規に比べると話題性やスピード感では見劣りする場面があります。ただし、ジワ新規は市場の反応を見ながら方向修正できるため、結果的に“外しにくい”成長がしやすいアプローチです。競合と正面からスピード勝負をするのではなく、既存顧客への深い価値提供で差別化していくイメージに近いでしょう。